この増補版は、八つの章と三つの付録で構成されている。 「第1章:: 創造の母」では、創造におけるイシスの役割と、創造全体のイメージ、彼女のレーとオシリスとの関係性について取り上げる。 「第2章:イシスの二元性」では、創造のサイクルにおける神の知性と宇宙の子宮としての、基本的な二元的性質を取り上げる。 「第3章:: イシスとオシリス ― 動的な二人組」では、宇宙の創造すべての生成と発達における、イシスとオシリスが組み合わさった役割について取り上げる。 「第4章:イシス:『神』の母である処女」では、イシスによる息子ホルスの穢れ無き聖なる受胎、処女性、自身の幼子を連れての悪の脅威からの飛行と逃避、そして息子の命の犠牲について取り上げる。 「第5章:イシスとオシリスの数秘学」では、イシスとオシリスの数である2と3 ― 創造と成長の原始的な数字について取り上げる。また、この2つの数字がすべての形状と形態、音楽的調和、宇宙のリズムを生み出すことについても説明する。 「第6章:イシスの多様な属性」では、創造された宇宙における女性的原理としてのイシスの化身である、16人の女神について取り上げる。 「第7章:すべての地で愛される者」では、エジプトの宗教の世界的な広がりについて取り上げる。エジプトの信仰がいかにキリスト教に根付いているか、古代エジプトのイシス関連の儀式が、どのようにキリスト教の聖母マリアの祭事としてエジプト暦と同じ日に取り入れられるようになったかについて説明する。 「第8章:強大な心」では、人類が求める安寧と癒しを与える、イシスの永久的で強い影響について取り上げる。 「付録1:寓話とエジプトの宇宙論」では、よくできた寓話が、すべての情報を誰もが得られるように複雑な物事を伝達する ― 唯一でないとしたら最良の ― 方法であることについて取り上げる。 「付録2:エジプトの宇宙的寓話 ― イシスとオシリス」では、イシスとオシリスのエジプトの寓意についての短い物語を紹介する。聖なる女性原理としてのイシスの役割と、その顕現、適用を強調するものだ。物語は欠けた破片に記されており、それぞれの破片が形而上学な価値を持っている。 「付録3:心と魂 ― 形而上学的な反映」では、心(イシス)と魂(オシリス)の形而上学的側面と、人間がどのように心と魂の統合を成し遂げられるかについて取り上げる。
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